「 鶴井かな子 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.11.07~11.12【 gallery morning 】

やっとお会いできた鶴井さん。例えばLINK展のようなグループ展でもこの方の作品を見るとなぜかホッとするのは、暗に僕自身が鶴井さんのテイストをどこかで求めているんでしょうね。それは「清涼」であるとか「爽快」とは全く異なる、或るカタルシスをいただくものです。そのカタルシスはしかし、画面の片隅に潜む「時代性」のネガティブさも悲惨さも暗澹たるムードも含めてのもので、これは鶴井さんだから描ける「シュールな現場に落とし込まれたエレジー感」とでも言える独特のものです。こっくりとしたタッチ、人物の実に正直な心性から浮き出て来る面差し、ちょっとカオスな状況、今日は今日として生きるという、いわばラテン系な画風ですね。ご本人は生まれてからずっと伏見に住まわれていて、僕もかつて深いところで関わりを持った場所であり、良くも悪くも未だ忘れられない思い出が満載のエリアです。名所旧跡の伏見と隣り合わせのあの下町感は僕の中ではとても魅力的な街として印象に残っています。また旨い酒でも呑みにぶらりと出かけてみようかな。

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「 写仏 ~ 升田 学|針金造形画展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.11.10~11.12【 慈舟山 瑞泉寺 】

升田さんと共通の友達がダンサーさんという理由は単に升田さんがダンサー/作家であるという以上に、元維新派の俳優であり、セレノグラフィカとのプロダクション「夜のことば」でのパフォーマー・振付、大学講師、グラフィックデザイナーと多角的に活動されている方で、二物も三物もお持ちの才能豊かな方です。実は先日「国内ダンス留学@神戸5期生募集」のフライヤーを手に取って、いいレイアウトだなぁと。こういうのはとっておいてあるんですね笑。これも升田さんのデザインでした。さて今展は針金アーティストとしての升田さんの表現の一端。このお寺(三条木屋町)で「当麻曼荼羅」に出会い、すぐに写仏を願い出て実現した展覧会です。おそらくは升田さんのライフワークになるであろう針金による写仏は、その発想の素晴らしさもさることながら想像するに、一度曲げたものを“戻す”ことは“線にならなくなる”という或る種の「念」から生ずる升田さんの造形定理が見事に表れています。実は或るギャラリストに紹介された時にかなりのオーラを感じたのは根拠があったわけです。今度はダンサーとしての升田さんを見てみたいです。

升田さんの公式サイトは → http://a-t-n.jp/

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「 千古不磨 ~ 302展/青木ゼミによる展覧会 」 丹羽 優太

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.11.07~11.12【 Art Space MEISEI 】

今年の京都造形芸術大学卒制の「大山椒魚濁流図」の展示で圧倒的な空間演出で迫った丹羽さん。異色の学生といった感じでした。丹羽さんというと、半裂きにされても生きるということから「ハンザキ」と呼ばれるオオサンショウウオをモチーフにした(勝手な見立てで申し訳ないのですが何となくシルエットにゴジラを喚起させるものがあるんですね)日本画。今回は左右一対の作品をギャラリー表側に右、内側に左とバラして展示しています。見方によっては岩に砕ける波の絵ですが実はこれもハンザキの身体の一部。左右で日本画の主要なテーマのひとつである「黒白図」にならったものです。ギャラリーの壁幅ぴったりのサイズもあらかじめ測ってのこと。日本画は素材にコストがかかる上に体裁にも特徴的な段取りがありますが、丹羽さんは「人に見せるためには手間を惜しまないし、そのこと自体を愉しむ」といった感じの若き(院の1年在籍!)日本画一直線な作家さんです。異端と言われた先駆者たちに絶大なリスペクトをおくりつつ、素材や画法についても丁寧に検証しながら今の自分の画題に沿った作風を作ろうと懸命に取り組んでおられます。

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「 林 もえ 個展 ~ Leave a empty room 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.11.07~11.12【 KUNST ARZT 】

がらんどうがあるから、そうでないものがその存在をつまびらかにさせる、と思います。どうにも気になるもの、ってありますね。人の意識からこぼれ落ちたり、あるいは取捨選択された結果、それは無き事として記憶からぼんやりと遠ざかるもの。しかし林さんにとっては恰好のモチーフなわけです。一見すると確かにわかりにくい展覧会ではありますが「メモ」というキーワードを解きほぐしていくと、床置きのカンバスや時間をそこに留めないようなドローイング、作家がとてもテーマにフィットしたという刺繍のような作品、アウトラインで構成された抜け殻のような“実体”を描いたものに鑑賞者の方が近づいていく、展示されたバラバラな作風が次第にひとつになっていくといった感覚を体験するのではないでしょうか。「意味のないもの=空白の存在」によって「意味のあるもの=それぞれの価値(この場合の“意味”こそが、今世界を構成しているのかもしれません)があぶりだされるのです。こういうことは理路整然と作者に口から立て板に水、というようなわけにはいかない、それこそ「言葉にできない感覚」を描いているのですから。

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「 宮永 愛子 ~ せかいのはかりかた 」 「 小松 千倫 ~ Selpie 」

Category : 現代美術シッタカぶり
【 Gallery View vol.1206-5 】

見立てと想像力 | 千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ展より
2017.10.06~10.22【 元淳風小学校 】

保健室はシェルターでありサンクチュアリだ。2歳で小児がんの摘出手術、その後遺症と向き合う作者は日常的にセルフセラピーを継続させる。一時的に病巣を持つ物質として認識を強要される経験。ところでここでは「Sick bay」と訳されている保健室。この訳は僕のなかで想起させる、と。

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理科準備室の空になった棚と引き出し。かつてここに「わたしとせかい」との小さな橋渡しが大切にしまわれていた。再結晶のカギ、ガラスの本。そこに遊ぶような無数の気泡は息づく微細な化石。この小部屋で出会った発見は、ぼくのきみの、宇宙をつくる。

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